原発事故 全員不起訴 本当にこれでいいのか!?

東京電力

原発事故 全員不起訴 本当にこれでいいのか!?

東京電力福島第一原発事故をめぐり、東京地検は9日、業務上過失致死傷罪などで告訴・告発された当時の東電幹部や政府関係者ら42人全員を「大津波を具体的に予測できたとは言えず、刑事責任を問うのは困難」として不起訴にした。

 

福島第一原発の経過

地震から約1時間後に遡上高14-15mの津波に襲われた東京電力福島第一原子力発電所は、全電源を喪失して原子炉を冷却できなくなり、1号機・2号機・3号機で炉心溶融(メルトダウン)が発生。

水素爆発により原子炉建屋が吹き飛び、大量の放射性物質の漏洩を伴う重大な原子力事故に発展した(→福島第一原子力発電所事故)。原発のある福島県浜通りを中心に、周辺一帯の福島県住民の避難は長期化するとともに、2012年からは「帰還困難区域」「居住制限区域」も設定された(→福島第一原子力発電所事故の影響)。その他に火力発電所等でも損害が出たため、東京電力の管轄する関東地方は深刻な電力不足に陥り、震災直後の一時期には計画停電が実施された。

計画停電は東北電力管内でも震災直後に実施されたほか、翌2012年の夏前には関西電力管内でも大飯発電所(大飯原発)の再稼働を巡って論議が起き、計画停電の可能性が議論された。

 

大津波予測困難

津波対策に過失があるとして告訴された32人中、勝俣前会長ら東電幹部10人と旧原子力安全委員会の斑目(まだらめ)元委員長ら政府関係者10人を「嫌疑不十分」、残りを「嫌疑なし」などとした。事故直後の現地視察で対応を送らせたとして告発された管直人元首相ら政治家3人は「嫌疑なし」。文部科学省幹部と放射線専門家の計7人も告発されていたが「嫌疑不十分」だった。

東電が2008年に15メートルを超える津波を試算しながら対策を取らなかったことが過失にあたるかどうかが最大の焦点だった。

東京地検は「もっとも過酷な条件で設定した試算で、数値通りの津波の襲来を具体的に予測できたと認めるのは困難」と指摘。すぐに対策を始めても震災までに完了できず事故を防ぐことが難しかったと結論付けた。告訴・告発していたのは福島県民ら1万4千人でつくる福島原発告訴団など。今回の処分を不服として検察審査会に審査を申し立てる。

 

東電はコメントを控える

福島県をはじめ、多くの皆様に大変なご迷惑とご心配をお掛けしていることについて、あらためて心からお詫び申し上げる。今回の処分については検察当局の判断で、コメントを差し控えたい。

 

管直人元首相のコメント

「同然の結果だ」・・・総理大臣として原発事故の拡大を防止し、住民の被害軽減のために陣頭指揮をとってきた。処分はこの事実を踏まえたもので、当然の結果だと受け止めている。原発の問題はこれで終わりにならないことは言うまでもない。今後も取り組んでいく。

引用:中日新聞(9月10日 1面)

 

今も多くの被災者が苦しんでいる3・11東日本大震災。大津波・大地震で福島第一原発が崩壊し、メルトダウンを引き起こした。本当に防ぎようがない事だったのか・・・。

2010年2月南米チリでM8.8の巨大地震と大津波が起こったことは記憶に新しい。当時は世界でも5番目の規模と言われるものだったらしい。2010年3月の時点で死者が800人を超え、津波の高さはビオビオ州南部のティルア沿岸での観測では30メートル以上に達していたほどだった。

一方東日本大震災は2011年3月11日に発生、M9.0の巨大地震と15メートルを超える津波に襲われた。南米チリ巨大地震から東日本大震災の発生までわずか1年あまり、確かにこの期間だけみてみれば対策を施すのは多少無理があったかもしれない。しかし、全電源喪失という原発にはあってはならない事故は「非常電源装置」さえあれば防ぐことができただろう。

特に日本は地震大国であり、歴史を振り返れば幾度となく巨大地震と大津波の脅威にさらされてきた。過去から学んでいれば、少なくとも海側に原発を乱立させるようなことは避けたはずだと思う。原発は私たちに大きな恩恵をあたえるエネルギーであるが、同時に海沿いの過疎の町では雇用や経済対策としての側面も持ち合わせている。

筆者は東電と管直人元首相だけに責任を負わせるつもりはない。長年、原発を推進してきた自民党・原子力委員会・雇用対策として原発を受け入れてきた地元の人々・・・複雑な思いだが、責任の所在は広範囲に広がると思う。そして、国民感情や地元感情からしてみれば、誰かがスケープゴート(生贄)にならなければならないという暗黙の了解みたいなものが人の心の中にはあることもまた理解できる。

私たちはもう今一度「エネルギーはどうあるべきか」を真剣に考えなければならない。

 


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